著書紹介

内的対象喪失 ー見えない悲しみをみつめてー

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人は生きている中で、様々な喪失に出会います。大事な人を失うことはその代表的なものですが、他の人からもわかるものだけではなく、外からはわかりにくい、心の中での喪失もあります。思ったようなお母さんではない、物事が望んだようにならない、そういうことも大きな喪失です。本書では内的対象喪失とは何かという基本から、心身への症状の表れ方、そして精神療法(カウンセリング)はどのように働くのか、ライフサイクルと親子関係にも焦点を当てて、理論とケースから解説しています。

心と体の臨床に携わる医療・心理の専門家はもちろん、ゆっくりと自分に目を向けたいすべての人への1冊です。

新興医学出版社 2019年7月刊行


心身症臨床のまなざし

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ー心身症は「ストレスで具合が悪くなること」とまとめてしまえるほど単純なものではありませんー

心身症という言葉は一般の人にも知られるようになりましたが、医療や心理の専門家でも正しく理解していない場合があります。本書では、心身症の定義・心身医学の歴史から、治療技法の基礎になっている精神分析的理論・行動(学習)理論等まで、概観できるようになっています。特に精神分析的な技法についてはケースを通して理解が深まるでしょう。

心身医学を学びたい医療の専門家、そして心とからだのつながりに関心があるすべての人への1冊です。

新興医学出版社 2014年9月刊行